どーも花とーちゃんです。
前回に引き続き平成を彩った甲子園のスターたちの思い出を振り返ってみましょう。
今回は平成11年から平成15年までをお届けします。
平成11年
春は沖縄・沖縄尚学高校、夏は群馬・桐生第一高校が優勝しました。
センバツの入場行進曲は沖縄出身アーティストのKiroroの「長い間」が採用されていて、まさしく沖縄県民が長い間待ち望んだ悲願の優勝を沖縄尚学が勝ち取りました。
比嘉公也(沖縄・沖縄尚学高校)
春夏甲子園出場
センバツの優勝投手。
大会前は優勝候補の中には入ってなかったチームを粘り強い投球で勝利へ導き、初優勝へと駆け上がりました。
準決勝のPL学園戦では延長12回を気合で投げ切り優勝候補を撃破しました。
比嘉寿光(沖縄・沖縄尚学高校)
春夏甲子園出場
センバツ優勝チームの主将で4番バッター。
センバツで優勝した沖縄尚学をキャプテンとして引っ張り、4番バッターとしても強烈な打球をかっ飛ばしていました。
夏の大会後は高校日本代表にも選ばれ、全日本の4番バッターとしてホームランも放ち世代を代表するスラッガーとしてその名を轟かせました。
正田樹(群馬・桐生第一高校)
夏甲子園出場
夏の甲子園優勝ピッチャー。
理想的な投球フォームから繰り出すストレートと、縦に大きく割れるカーブで桐生第一を優勝へと導きました。
この夏の桐生第一は”王者”的な強さがあり強かったですね。
村西哲幸(滋賀・比叡山高校)
春夏甲子園出場
この年代ナンバー1右腕。
春は優勝した沖縄尚学に0対1、夏も優勝した桐生第一に0対2とともに優勝に惜敗しかつ運に恵まれず残念でした。
森田和也(岡山・岡山理大付高校)
夏甲子園出場
夏の甲子園で準優勝した岡山理大付の4番として体重100kg 超の体格から規格外の打球をかっ飛ばしていました。
3回戦はセンバツ準優勝の水戸商業戦でしたが、相手のアンダースローエースの三橋投手からレフトスタンド中段に飛び込む特大のホームランを打ちました。
あまりにも大きい当たりでテレビカメラも追えないくらいの打球でしたね。
田中一徳(大阪・PL学園高校)
夏甲子園出場
この選手に関しては前年の活躍の方が鮮明に記憶されています。
前年から名門PL学園の1番バッターとして快速とシュアなバッティングでヒットを量産しました。
平成の怪物松坂大輔から一試合4安打は強烈なインパクトでしたね。
チーム編 大阪・PL学園高校
前年は平成の怪物・松坂大輔擁する横浜高校に敗れましたが、この年も力のある選手が揃っており注目度が高いチームでした。
センバツ1回戦では横浜高校に6対5とリベンジを果たし、そのまま優勝まで行くかと思われましたが、準決勝で優勝した沖縄尚学の粘りに屈し大旗を手にすることはできませんでした。
平成12年
春は神奈川・東海大相模高校が優勝、夏は、和歌山・智辯和歌山高校が優勝しました。
この年から延長戦が18回から15回に短縮されました。
筑川利希也(神奈川・東海大相模高校)
春の優勝ピッチャー。
小柄ながら伸びのあるストレートと縦のスライダーがキレキレで面白いように三振を取りました。
春夏連覇が期待されましたが、夏は県予選で県立高校にまさかの敗退を喫しました。
香月良太(福岡・柳川高校)
春夏甲子園出場
春夏の甲子園4試合で2桁奪三振を記録。
常にポーカーフェイスで冷静なピッチングで打者を牛耳っていたのが印象的でした。
夏の準々決勝の智辯和歌山高校戦では8回表まで6対2で勝っていたものの、8回裏に智辯和歌山の超強力打線につかまり同点に追いつかれ、延長11回に力尽きました。
山野純平(和歌山・智辯和歌山高校)
春夏甲子園出場
投打で大活躍し、夏の優勝を勝ち取りました。
特に夏は3本のホームランを記録し、準々決勝の柳川高校戦では敗戦目前から起死回生の同点ホームランには甲子園が揺れました。
堤野健太郎(和歌山・智辯和歌山高校)
春夏甲子園出場
抜群のリーダーシップで春準優勝、夏優勝へと導きました。
夏の決勝戦では2本のホームランを放ち優勝に花を添えました。
池辺啓二(和歌山・智辯和歌山高校)
春夏甲子園出場
超強力打線智辯和歌山高校の4番バッター。
春夏合わせて3本のホームランを放ち、細身ながらも豪快なスイングでスタンドへと打球を運んでいました。
浜名翔(千葉・東海大浦安高校)
夏甲子園出場
夏の準優勝ピッチャー。
背番号4ながらチームの大黒柱としてマウンドに立ち続け、チームを準優勝へ導きました。
小柄な体格でしたが、サイドスローから投げ込まれるシュートは威力満点でした。
チーム編 沖縄・那覇高校
この年の夏の甲子園に沖縄代表で出場した那覇高校は個性派集団として注目を集めました。
・左利きのキャッチャー
・左利きのサード
・ホームベースに覆いかぶさるように打席に立つ代打
・選手全員フルスイング
今までの甲子園では観ることのなかったチームで甲子園は大いに盛り上がりました。
しかも1回戦では現ソフトバンクホークス松田宣浩選手を擁する岐阜・中京高校から勝利を収めました。
個性派な選手ばかりが目立ったチームでしたが2年生エースの成底投手は140kmのストレートとキレのいいスライダーが武器の好投手でしたね。
平成13年
春は茨城・常総学院が優勝、夏は東京・日大三高しました。
この年のセンバツから「21世紀枠」が新設されました。
初めての21世紀枠に選出されたのは福島・安積高校と沖縄・宜野座高校でした。
近藤一樹(東京・日大三高)
春夏甲子園出場
夏の甲子園優勝ピッチャー。
細身の体からキレのいいストレートを投げ込み、日大三高を夏の頂点へと導きました。
笑顔で投げている印象が強いですね。
原島正光(東京・日大三高)
春夏甲子園出場
夏に1回戦鹿児島・樟南高校戦から3試合連続ホームランは圧巻でした。
センバツでも姫路工業の好投手、真田裕貴投手からも本塁打を放っており、この世代ナンバー1のスラッガーの評価でした。
寺原隼人(宮崎・日南学園高校)
夏甲子園出場
夏の甲子園の2回戦・玉野光南戦で当時高校野球最速154km(テレビ中継測定値)を投げ込み甲子園を騒然とさせました。
大会前から最速更新の期待がかかっており、県大会等で寺原投手が投げれば全国版のスポーツニュースで流れるくらい注目されていましたね。
野間口貴彦(大阪・関西創価高校)
春甲子園出場
初出場とはいえ、大会前から好投手との評判で関西創価高校のエースとしてチームをベスト4へと導きました。
140km代のストレートが特に印象的な投手でしたね。
比嘉裕(沖縄・宜野座高校)
春夏甲子園出場
センバツでは21世紀枠出場ながら宜野座高校をベスト4まで導きました。
背番号4という事で元々は内野手でしたが、投手としても「宜野座カーブ」を駆使し多くの三振を奪いました。
フィールディングの上手さも光っていましたね。
チーム編 沖縄・宜野座高校
この年のセンバツから21世紀枠という枠が新たに設けられ、非常に注目度が高い中大会を迎えた宜野座高校でしたが、1回戦から初出場とは思えない戦いを見せ見事ベスト4進出という快挙を残しました。
センバツで自信をつけた宜野座高校は、夏の沖縄県予選を圧倒的な力で勝ち上がり甲子園の切符を見事勝ち取りました。
そして、夏の甲子園の初戦でセンバツ準決勝で敗れた仙台育英高校に7対1とリベンジし、センバツのベスト4がまぐれではなかったことを証明しました。
平成14年
春は兵庫・報徳学園が優勝、夏は高知・明徳義塾高校が優勝しました。
明徳義塾高校は1992年の星稜高校戦(松井秀喜5打席連続敬遠)という衝撃的な出来事を乗り越えての悲願の優勝を勝ち取りました。
夏の甲子園3回戦では奈良・智弁学園高校対和歌山・智辯和歌山高校の対戦があり、両チームのユニフォームが酷似しているためとても珍しい風景が甲子園に広がっていましたね。
大谷智久(兵庫・報徳学園)
春夏甲子園出場
センバツの優勝ピッチャー。
この年の報徳学園はタレントが揃っており優勝候補筆頭でした。
大谷選手はその中でもエースとして活躍し、伸びのある140km超のストレートがうなっていたのが印象的でしたね。
夏も甲子園に帰ってきましたが、初戦の浦和学院戦で自慢のストレートのコントロールが甘く3対7と敗れ春夏連覇の夢は消えました。
森岡良介(高知・明徳義塾高校)
春夏甲子園出場
夏の甲子園優勝チームのキャプテン。
小柄な体格ながら抜群の野球センスで名門明徳義塾の中心となり、2年夏と合わせ甲子園で3本のホームランを記録しました。
夏の決勝9回の守備で感極まって泣いている姿には心が打たれました。
内山秀典(佐賀・鳥栖高校)
夏甲子園出場
佐賀県代表鳥栖高校の2年生エース。
夏の甲子園初戦の神奈川・桐光学園戦で延長13回169球の熱闘で甲子園を沸かせました。
初戦敗退ながら大会後には高校日本代表にも選ばれました。
瀬間仲ノルベルト(宮崎・日章学園高校)
夏甲子園出場
同じブラジル出身のエース片山文男とともにチームを引っ張り甲子園出場を決めました。
夏の甲子園の初戦静岡・興誠高校戦で放った打球はライトスタンド中段まで飛んでいき観衆の度肝を抜きました。
チーム編 大阪・大阪桐蔭高校
1991年の初出場初優勝以来11年ぶりの甲子園出場でした。
前年のチームには桟原(阪神)、岩田(阪神)、中村(西武)とプロでも活躍した選手たちが揃っており、甲子園間違いなしどころか、全国制覇も狙えるチームと評されながら出場は叶いませんでした。
前年から試合に出ていた西岡剛選手、岩下知永選手を中心として前年の予選敗退の悔しさをばねに11年ぶり甲子園切符を手にしました。
甲子園では残念ながら初戦で愛知・東邦高校に敗れました。
ちなみに、今では名将として抜群の手腕を振るっている西谷監督ですが、前年の敗退をきっかけに一旦監督の座を初優勝時の監督であった長澤監督に代わっていました。
平成15年
春は広島・広陵高校が優勝、夏は茨城・常総学院が優勝しました。
センバツでは秋の神宮大会に優勝した高校が所属している地区に1枠与えられる「神宮大会枠」と、神宮大会枠を除く9地区の補欠校から守備力を重視して1校を選出する枠が新たに設けられました。
西村健太郎(広島・広陵高校)
春夏甲子園出場
センバツの優勝投手。
常に落ち着いた表情から140km台の伸びのあるストレートを武器に、春に強い母校を優勝へと導きました。
春夏連覇を目指した夏の甲子園では、2回戦で山口・岩国高校に打ち込まれ敗退しました。
成瀬善久
春甲子園出場
センバツの準優勝ピッチャー
左腕から繰り出されるストレートは130km前後ながら多彩な変化球を織り交ぜてキレで勝負する投手でした。
決勝戦では広島・広陵高校に打たれましたが横浜高校準優勝の原動力となりました。
服部大輔(京都・平安高校)
春夏甲子園出場
2年生ながら名門・平安高校のエースとして躍動しました。
センバツでも2勝を挙げ、夏も日大三高、明徳義塾と強豪校を倒しました。
3回戦の東北高校戦ではダルビッシュ有投手との延長11回の投げ合いを繰り広げて負けはしましたが、ダルビッシュ投手以上の好投で喝采を浴びました。
木野下優(島根・江の川高校)
夏甲子園出場
背番号11ながら江の川高校を県勢80年ぶりのベスト4へと導きました。
左腕から繰り出されるストレートは120km台、カーブは80km台と他にあまり見ることのない投球術でした。
新潟・中越高校、沖縄・沖縄尚学高校を連続で完封し、準々決勝の埼玉・聖望学園高校には1失点しましたがサヨナラヒットを放つなど打でも活躍を見せました。
準々決勝ではダルビッシュ有投手擁する東北高校に1対6で敗れましたが、見事な戦いぶりでしたね。
平岡政樹(徳島・徳島商業高校)
春甲子園出場
細身の体から最速147kmを投げ込み、徳島商業をセンバツベスト4まで導く活躍を見せました。
特に準々決勝で前評判が高かった智辯和歌山高校を相手に7安打完封を見せ13対0の大勝を収めました。
チーム編 東東京・雪谷高校
都立高校の甲子園出場は都立国立高校、都立城東高校に次ぐ3校目の快挙で大会前から各メディアで取り上げられ大注目でした。
1回戦で大阪・PL学園高校と当たり、1対13の大敗を喫しましたが甲子園にさわやかな風を届けてくれました。
智弁学園風のユニフォームも印象的でしたね。
まとめ
平成11年から平成15年までの甲子園のスター選手たちの思い出をお届けしました。
平成14年夏、大阪桐蔭高校の初戦敗退は今の常勝ぶりを見ると信じられないですが、この敗退が超常勝軍団・大阪桐蔭高校スタートではなかったのかなと私は思います。
という事で次回は、平成16年から平成20年までをお届けします。
今回は以上で(^^)/