どーも花とーちゃんです。
今回も前回に引き続き、平成で活躍した甲子園のスターたちの思い出をお届けします。
それでは平成16年から平成20年までを振り返ってみましょう。
平成16年
春は愛媛・済美高校、夏は北海道・駒大苫小牧高校が優勝しました。
夏の甲子園で駒大苫小牧高校が北海道勢として初めての優勝を飾りました。
春の済美高校の上甲監督は宇和島東高校に続いて2回目の”初出場初優勝”を飾りました。
福井優也(愛媛・済美高校)
春夏甲子園出場
センバツの優勝ピッチャー。
岡山県出身ながら、上甲監督を慕い愛媛・済美高校へ入学。
2年生ながらエースとなりセンバツで優勝、夏は準優勝という快挙を達成しました。
3年生でも甲子園で1勝しているので甲子園通算9勝というのも凄いですね。
鵜久森淳志(愛媛・済美高校)
春夏甲子園出場
センバツ優勝、夏準優勝の愛媛・済美高校の4番バッター。
豪快なスイングで、鵜久森選手が打席に立つだけで何かやってくれるのではないかと期待させる選手でした。
甲子園通算5本のホームランを放ち福井投手と共に初出場の済美高校を引っ張りました。
高橋勇丞(愛媛・済美高校)
春甲子園出場
センバツ優勝時の済美高校のキャプテン。
センバツ準々決勝では優勝候補の大本命、ダルビッシュ有投手擁する宮城・東北高校を相手に逆転サヨナラ3ランを放つなど初優勝へ大貢献しました。
夏の活躍も期待されましたがキャプテンながら寮の規則を破ったとして、レギュラーおろかベンチメンバーからも外されてしまいました。
ダルビッシュ有(宮城・東北高校)
春夏甲子園出場
皆さんご存知ダルビッシュ投手です。
高校時代は意外と変化球が多く「変化球ピッチャー!?」と思う事も多かったですが、ストレートのしっかりと速くさすがピッチングを披露していました。
センバツは初出場・済美高校の脅威の粘りに逆転負け、夏も3回戦で千葉・千葉経大付属高校に9回に追いつかれ延長10回に勝ち越され敗退しました。
夏は最後の打者であったダルビッシュ投手の笑顔が印象的でしたね。
佐々木孝介(北海道・駒大苫小牧高校)
夏甲子園出場
夏の甲子園優勝チームのキャプテン。
北海道勢初の全国制覇を果たした駒大苫小牧高校をキャプテンとしてまとめ、打撃でも打率.429の成績を残し優勝へと導きました。
現在は母校の監督を務め、選手時代同様全国制覇をしてほしいですね。
チーム編 愛媛・済美高校
この年春と夏ともに甲子園初出場でした。
名将・上甲監督の元、パワフルな打撃を武器に強豪校を次々になぎ倒しての勝ち上がり方には爽快感さえありました。
現在の済美高校も甲子園で劇的な戦いが多いのは、この時から受け継がれているのでしょう。
平成17年
春は愛知・愛工大名電高校が優勝、夏は北海道・駒大苫小牧高校が2連覇を達成しました。
夏の甲子園で高知代表に明徳義塾高校が決まっていましたが、抽選も決まった後に不祥事が発覚し急遽、準優勝の高知高校が出場することになりました。
堂上直倫(愛知・愛工大名電高校)
春夏甲子園出場
中学時代からナゴヤドームでスタンドインさせていた実力は本物で名門愛工大名電高校でも2年生ながら堂々と4番に座りセンバツでも2本のホームランを放ちました。
ゆったりとしたか前から放たれる鋭いライナー性の打球には迫力がありましたね。
林裕也(北海道・駒大苫小牧高校)
春夏甲子園出場
夏2連覇を達成した駒大苫小牧高校のキャプテン。
前年夏の甲子園優勝時もレギュラーとして大活躍し、3年時にはキャプテンとしてチームを引っ張り夏の甲子園2連覇の偉業を達成しました。
ちなみに林選手の夏の甲子園通算成績は36打数20安打2本塁打という驚異の成績を残しています。
辻内崇伸(大阪・大阪桐蔭高校)
春甲子園出場
長身の左腕から繰り出される剛速球は150kmを超え、夏の甲子園準々決勝までの4試合で49奪三振を記録し、敗れた準決勝の駒大苫小牧戦でも16奪三振を取り5試合で65個の奪三振を記録しました。
期待された優勝は逃しましたが、怪物の力は甲子園のファンの目に強く焼き付きました。
平田良介(大阪・大阪桐蔭高校)
春甲子園出場
怪物ぞろいの大阪桐蔭高校の4番バッターとして注目を浴びての大会でした。
夏の準々決勝、宮城・東北高校戦では、1試合3本のホームランを放ち清原和博選手以来の快挙を達成しました。
身長はそこまで大きくないもののゴツイ身体から放たれる打球は、どの方面にもよく打球が伸び甲子園では通算5本のホームランを記録しました。
大西正樹(兵庫・神戸国際大付属高校)
春甲子園出場
神戸国際大付属高校のエースとしてセンバツベスト4に進出しました。
2回戦では夏春連覇がかかっていた駒大苫小牧高校を相手に9回に1本ヒットは打たれたものの、8回までノーヒットの快投を演じ勝利をつかみました。
躍動感ある投球フォームから繰り出されるキレのいいストレートとスライダーが武器でした。
チーム編 高知・高知高校
夏の高知県予選で明徳義塾に敗れ一度は甲子園の道を絶たれましたが、甲子園大会開幕直前に明徳義塾高校の不祥事が発覚し、前代未聞の高知高校が代理出場をすることになりました。
高校野球をやっていた方ならわかると思いますが、
一度敗れて夏休みを迎えている3年生の球児たちは思う存分遊びまくっている時期に突然「甲子園に出てくれ」という話が舞い降りてくる・・・
本当に俺たちでるの?
って感じになるのは当たり前ですよね。
その中での何とか甲子園出場の準備をし、初戦で強豪日大三高に敗れたものの立派に試合をしたことは称賛に値するのもでした。
平成18年
春は神奈川・横浜高校が8年ぶり3回目の優勝、夏は西東京・早稲田実業が初優勝しました。
夏の甲子園2連覇中でこの年のセンバツも優勝候補として期待された駒大苫小牧高校は部員の不祥事が発覚し出場辞退となりました。
夏は見事復活し、早稲田実業高校との死闘を演じて日本中を夢中にさせました。
斎藤佑樹(西東京・早稲田実業高校)
春夏甲子園出場
夏の甲子園優勝ピッチャー。
説明不要の「ハンカチ王子」です。
無尽蔵のスタミナで引き分け再試合となった決勝戦の終盤でも140km後半のストーレートを連発し3連覇を狙う駒大苫小牧高校を粉砕しました。
連日ワイドショーでも取り上げられ野球ファン以外の方にも知名度が抜群でしたね。
田中将大(南北海道・駒大苫小牧高校)
夏甲子園出場
早稲田実業・斎藤佑樹投手が「ハンカチ王子と」呼ばれれば、こちらは「マー君」として大人気でした。
2年夏の甲子園決勝で 150km 締めで優勝を飾り一躍スターになりました。
3年生になるとチームも最高の状態に仕上がってセンバツも頂点を狙えるところまで来ていましたが、まさかの不祥事で出場辞退となりました。
しかし夏は見事南北海道予選を勝ち上がり甲子園に戻ってきました。
本調子ではない中、決勝まで勝ち上がり早稲田実業との伝説の死闘を演じました。
最後の打者となりましたが、さわやかな笑顔で甲子園を去りました。
川角謙(神奈川・横浜高校)
春夏甲子園出場
センバツ優勝ピッチャー。
きれいなピッチングフォームからキレのあるストレートがよく決まりセンバツを制しました。
夏も激戦神奈川を制し甲子園出場を果たしますが、初戦で中田翔擁する大阪桐蔭高校に打ち込まれ敗退しました。
今吉晃一(鹿児島・鹿児島工業高校)
夏甲子園出場
初出場鹿児島工業高校の代打の切り札として大人気になりました。
「シャー!!」
打席での気合の叫び声は球場全体を虜にし、クールな早稲田実業・斎藤佑樹投手でさえも熱くなり全力投球で抑え込みました。
ハキハキとした喋りも印象深いですね。
金城長靖(沖縄・八重山商工高校)
春夏甲子園出場
身長170cmながらセンバツでは左右両打席でホームランを放ちました。
夏の甲子園でもホームランを放ち甲子園通算3本を記録しました。
ピッチャーとしても145kmを投げ込み、夏の甲子園終了後に選ばれた高校日本代表ではピッチャーとしての登板も有りました。
野球センスの塊でしたね。
チーム編 東東京・帝京高校
夏の準々決勝、智辯和歌山高校との超打撃戦は今でも語られることが多い伝説の試合となりました。
4対8で迎えた9回表の攻撃でなんと8点を取り大逆転をしましたが、最後は選手を使い切ってしまい、9回裏の智辯和歌山高校の猛攻で再逆転を許しサヨナラ負けを喫しました。
帝京高校最後のピッチャー岡野選手は甲子園の異様な雰囲気にのまれストライクが入らず気の毒でしたね。
平成19年
春は静岡・常葉菊川高校が初優勝、夏は佐賀・佐賀北高校が初優勝しました。
夏優勝の佐賀北高校は強豪校を次々に倒し、「がばい旋風」を巻き起こしました。
センバツ優勝の常葉菊川高校の「フルスイング野球」は相手にとって脅威でしたね。
田中健二郎(静岡・常葉菊川高校)
春夏甲子園出場
センバツ優勝ピッチャー。
左腕からコーナーに投げ込むストレートには角度があり球速は130km台ながら三振を多く取れるピッチャーでした。
春夏の甲子園で6勝を挙げる活躍を見せました。
森田貴之(岐阜・大垣日大高校)
春夏甲子園出場
センバツ準優勝ピッチャー。
バランスの取れた投球フォームから140km超えのストレートを投げ込み、希望枠での出場でしたが見事準優勝へと導きました。
夏も甲子園に出場し、ベスト8まで進出する好投を見せ名将阪口監督の「ピッチャーらしくなってきた」というお褒めの言葉が印象深かったですね。
副島浩史(佐賀・佐賀北高校)
夏甲子園出場
夏の甲子園決勝で放った逆転満塁ホームランはまさに奇跡でした。
大方の予想は広陵高校有利の決勝戦でしたが、高校野球ファン誰もが想像できなかった勝利をこの一打で掴み取りました。
野村祐輔(広島・広陵高校)
春夏甲子園出場
夏準優勝ピッチャー。
夏の決勝では優勝目前に逆転満塁ホームランを打たれ大旗を逃しました。
キレのあるストレートとスライダーのコンビネーションとマウンドさばきは高校生離れしていました。
浦口侑希(長崎・長崎日大高校)
夏甲子園出場
どっしりとした体格から重いストレートとスライダーで打者を打ち取り、打者としても勝負強いバッティングで長崎日大高校を初のベスト4へ導きました。
県大会ノーシードからの戦いでしたが見事でした。
チーム編 岐阜・大垣日大高校
愛知・東邦高校で24度の甲子園出場を果たした名将・阪口慶三監督が率いた大垣日大高校は、センバツで希望枠での出場でしたが、のびのび野球で見事準優勝を勝ち取りました。
東邦高校では常に厳しい野球を展開していた阪口監督が笑顔で選手たちを迎え入れている姿には驚きもありましたね。
平成20年
春は沖縄・沖縄尚学高校が9年ぶり2回目の優勝、夏は大阪・大阪桐蔭高校が17年ぶりの優勝を飾りました。
夏の大会は北京オリンピックと開催時期が重なり、当初8月8日から開幕予定でしたが、8月2日へ変更となりました。
県予選が終了してすぐ甲子園が開幕という日程になったので、代表校の選手たちにとっては厳しい日程となりました。
東浜巨(沖縄・沖縄尚学高校)
春甲子園出場
センバツ優勝ピッチャー。
細身な体から145km以上のストレートを投げ込み、変化球も多彩で非常に完成度が高い投手でした。
さらに驚くべき点はツーシームも140km以上出ており高校生では難攻不落の投手で沖縄尚学に2度目の優勝を導きました。
アイドル的なルックスでも人気を博していましたね。
佐藤翔太(兵庫・東洋大姫路高校)
春甲子園出場
センバツ準決勝では優勝した沖縄尚学を相手に7回まで0点に抑えていましたが、8回に4点取られ逆転負けを喫しました。
負けはしましたが投げては9奪三振、打っては2安打と投打に東洋大姫路高校を引っ張りました。
この時点では沖縄尚学・東浜投手と遜色がないほどの完成度でした。
浅村栄斗(大阪・大阪桐蔭高校)
夏甲子園出場
夏の覇者大阪桐蔭高校の切り込み隊長。
超積極的なバッティングでヒットを量産し、ショートの守備でも圧倒的な身体能力と判断力でスーパープレーを連発しました。
内角の厳しい球も腕をたたんでスタンドまで持っていくバッティングは驚愕でした。
町田友潤(静岡・常葉菊川高校)
春夏甲子園出場
超人的な守備で幾多の難しい打球をアウトにしました。
町田選手がいなかったら何本の打球が外野へ抜けていたか分かりませんし、常葉菊川高校のベスト4進出もなかったかもしれません
甲子園史上最もうまいセカンドではなかったのでしょうか。
のびのび野球の常葉菊川高校の象徴的な選手でした。
伊波翔悟(沖縄・浦添商業高校)
夏甲子園出場
センバツ覇者沖縄尚学高校を県予選決勝で5対0の快勝で倒し甲子園出場を決めました。
150kmに迫るストレートを投げ込みますが、基本的に打たせて取る投球で接戦をものにしていきベスト4進出の立役者になりました。
バッティングでもセンスを見せ内野手としてドラフトにかかるのでは?という声もありました。
チーム編 静岡・常葉菊川高校
前年春優勝、夏ベスト4と快進撃を見せ、この年の夏も前チーム同様圧倒的なフルスイングで決勝進出を果たしました。
ただ決勝戦ではエース戸狩投手の肘が限界にきており、本来オーバースローのはずが完全にサイドスローになっており痛々しかったですね。
大阪桐蔭高校に0対17の大敗を喫しましたが、記憶に残るチームでした。
まとめ
平成16年から平成20年までの甲子園のスターを振り返ってみました。
ここで私の妄想ですが、平成20年の夏の覇者大阪桐蔭とセンバツの覇者沖縄尚学・東浜投手の対戦があったら一体どうなっていたか考えるだけでワクワクしますね。
こんな妄想もしながら次回は平成21年から平成25年までを振り返ってみます。
以上で今日はこの辺で(^^)/