【東京オリンピック 2020 ボート】東京オリンピック実施競技”ボート”を知ろう

どーも花とーちゃんです。

東京オリンピックがいよいよ来年に迫ってきました。

日本での人気のオリンピック実施競技(野球、サッカー、水泳、柔道など)については皆さんよくご存じと思いますが、実施競技の中でもなかなか普段知る機会の少ない競技も実際あると思います。

その中から今回はオリンピック実施競技「ボート」に注目していきたいと思います。

東京オリンピック実施競技「ボート」

ボート競技の歴史は古く、紀元前1400年ころにはエジプトの石碑にスポーツとしてボート競技が実施されていたという記載があったそうです。

近代では、19世紀頃にイギリスの賭け事の一環として行われていたボートレースによって人気が高まったといわれております。

オリンピック実施競技としての歴史も古く、第2回パリ大会から行われています。
(第1回アテネ大会から実施される予定だったが悪天候により中止になっています)

ボート競技の概要

ボート競技は、水上の直線コースでオールを使ってボートを漕ぎ、順位を競う競技。

カヌーと逆で進行方向に背中を向けて漕ぐ。

ボートに足を固定し、レールの上に設置されたシートが前後に動き、主に脚力を使って進む。

オリンピックでは2000メートルで行われる。

東京オリンピック・パラリンピック公式ウェブサイトより引用

東京オリンピック ボート競技会場

東京都・江東区  海の森水上競技場

施設紹介

都心に近い東京の臨海部に新しく整備される施設です。

大会後はアジアの水上競技の中心となる国際水準の競技場として使用していきます。

東京オリンピック開催前に「海の森水上競技場」が見れる!?

2019年5月末に竣工の予定で、これに伴い「海の森水上競技場完成記念レガッタ大会」が開催されます。

新コース完成記念を祝うとともに、2019年8月に東京オリンピックのテストイベントを兼ねて開催する「世界ボートジュニア選手権大会」に向けたボートコースのテストを兼ねて行います。

この完成記念大会は入場チケット不要で観戦でき、東京オリンピックで実際に使用するコースをいち早く見ることができます。

東京オリンピック後、2021年度までは一般開放されない予定らしいのでいち早く「海の森水上競技場」を見たい方には絶好のチャンスですね。

東京オリンピック実施種目

ボート競技は大きき分けて1本のオールを1人で操作する「スウィープ種目」と2本のオールを1人で片手ずつ操作する「スカリング種目」の2つに分かれます。

スカリング種目

・シングルスカル(男子・女子)
ボート競技唯一の個人種目が「シングルスカル」です。
小さいオールを1人二本持ち、左右対称に日本のオールで漕ぎます。
シングルスカルは1人乗りのため、一回オールを漕ぐだけで大きく変化します。
風や天候の影響も受けやすく、バランスを崩し転覆することもあります。

・ダブルスカル(男子・女子)
シングルスカルが1人の漕手であるのに対し、ダブルスカルは2人で漕ぎます。
シングルに比べてスピードが出ますが、その代わり2人の生きをぴったり合わせないといけないです。

・軽量級ダブルスカル(男子・女子)
男子の漕手各選手が72.5kg以下で、平均体重が70.0kg以下、女子は漕手各選手が59.0kg以下、平均体重が57.0kg以下となっているダブルスカル種目となっています。

・クォドルプルスカル(男子・女子)
さらに漕手が増えて4人で漕ぎます。
4人同じ方向で息を合わせて漕ぐので、観戦する方としてはとても美しく見えるため楽しめます。

スウィープ種目

・エイト(男子・女子)
漕ぎ手が8人、1人舵手(コックス)が乗ります。
大人数で漕ぐのでスピードが出ますが、よりチームワーク重要なってくる種目です。
ボート競技の花形となっている種目でもあります。

・舵なしペア(男子・女子)
舵手(コックス)が乗っていないペア。

・舵なしフォア(男子・女子)
舵手(コックス)が乗っていないフォア。

※舵手(コックス)とは・・ボートがスタートからゴールまで最短距離で進むように舵を操作する役割の選手のこと。

世界の強豪国

過去に獲得したメダル数でトップはドイツ(東西ドイツ時代を含む)。

男子は国によって得意種目があり、イギリスは舵手なしフォアではシドニーオリンピックから5連覇という偉業を成し遂げた。

ボートの花形エイトはアテネ大会から、アメリカカナダドイツイギリスの順に勝っており実力が拮抗しています。

欧米勢以外では、ニュージーランドが突出していますが、近年力をつけてきた中国や南アフリカにも注目です。

女子は近年、ドイツ以上にイギリスが強いです。

リオオリンピック舵手なしペアで金メダル、エイトとダブルスカルで銀メダルを獲得しました。ロンドンオリンピックでも3人の金メダリストを輩出しています。

アメリカも強豪国で、エイトでは3連覇しています。

ボート日本代表 過去のオリンピック成績

残念ながら過去のオリンピックにおいて日本代表はメダルを獲得したことがありません。

男子は6位女子は9位が最高順位となっています。

男子 オリンピック最高順位

2000年シドニーオリンピック
軽量級ダブルスカル 6位
武田大作・長谷等

2004年アテネオリンピック
軽量級ダブルスカル 6位
武田大作・浦和重

女子 オリンピック最高順位

1992年バルセロナオリンピック
舵なしペア 9位
太田信子・山下美幸

2008年 北京オリンピック
軽量級ダブルスカル 9位
岩本亜希子・熊倉美咲

東京オリンピック 日本代表「軽量級ダブルスカル」代表争い

東京オリンピックでも最もメダルが近いとされているのが「軽量級ダブルスカル」です。

「軽量級ダブルスカル」の熱い代表争いを繰り広げている5選手を紹介します。

ボート界のレジェンド 武田大作

1973年生まれの45歳という年齢で今もなお現役のレジェンドです。

オリンピックは1996年アトランタ大会から5大会連続で出場

2000年シドニー、2004年アテネで軽量級ダブルスカル6位入賞、日本人最高順位を残しています。

日本ボート界のエース 大元英照

1984年生まれの35歳。

2016年リオオリンピック 軽量級ダブルスカル15位

アジア大会では2006年、2010年、2014年、3大会連続で金メダル獲得しています。

中野紘志

1987年生まれの32歳。

2016年リオオリンピック 軽量級ダブルスカル15位

2009年U23世界選手権では銀メダル獲得しています。

武田匡弘

1996年生まれの23歳。

2018年アジア大会 軽量級ダブルスカル金メダル獲得

宮浦真之

1996年生まれの23歳。

2018年アジア大会 軽量級ダブルスカル金メダル獲得

まとめ

日本国内ではボート競技人気はお世辞にもあるとは言えませんが、東京オリンピックを契機にファンが増えて盛り上がることを期待したいですね。

実は、私の家の近くに大きな池があり、その池でボートの練習や大会が行われているのですが、競技している姿がとても美しく、カッコよく、本当に魅力が沢山あるスポーツなので東京オリンピックを機会に是非皆さんに知ってほしいです。

がんばれ!!
ボート日本代表!!

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